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さかうえストーリー

― 従業員35名、売上規模も2億円になられたわけですが、振り返ってみてここまでの到達の秘訣は何だと思われますか?

まだまだですよ。
ここまでやってきた事を振り返ると、やはり日々の積み重ねです。 例え農作業一つにしても、先程お話しました通り作業内容や圃場情報など、日々繰り返してきた試行錯誤や履歴をデータベースに蓄積し、それを分析し次に活かす、その繰り返しです。
つまり、ひとつひとつの作業に対してきちんとPDCAを行うことが重要です。
やはり、大きな目標をクリアしていくには、目の前のやるべきことを一つ一つしっかりと取り組むことが大事だという思いを強く持っています。

― なるほど。事業全般としての秘訣はいかがですか?

秘訣ということではないですが、単なる「事業」という考えから「企業」として物事を考えるようになってきました。数年前までは、事業としてどういう作物を栽培していくか、どういうことに取り組んでいくか、ということを考えていましたが、ここ数年は企業として、どのように成長・発展していくのか、そのためには何が必要なのか、という視点に変わってきました。

企業としてしっかりとした形が出来ていれば、そのものが何であれ、お客様や社会が必要とすることをサービスや商品として返すことができ、それこそが事業になる、と思っています。ですので、企業として基盤となる理念作りやその共有、人材採用などに力を注いでいます。
毎年、経営指針書を作成し、向こう3年間の事業計画と今年一年の取り組むべきことを明確にし、社員全員と共有します。また、広報やPRの重要性も感じており、会社パンフレットやホームページもその一環として見直し、充実をさせてきました。

― 今後、重要視されていく方向はどういったことですか?

一言で言うと”哲学的、環境的、経済的に融合しながら事業を展開していくこと”です。 特に今後はそういった考え方が必要とされると思っています。

― ???

理解が難しいですよね。 言い直すと哲学的考え方、環境的考え方、経済的考え方が結びついていなければ 真の発展とか成長は難しいということです。今まで、世の中ではこの3つの要素は別々に捉えられてきたことが多かった。 たとえば、環境に良いこととお金を稼ぐことの両立は難しい、とか、こういうふうに生きていきたいという思いと実際にその思いを事業に反映していくのは難しい、とか。 でも実はそうではないと思います。

さかうえの牧草飼料事業で言うと、畜産農家に対して、さかうえが栽培したデントコーン(トウモロコシ)を飼料として販売しています。そしてその飼料から生み出される糞尿を肥料として畑に還元し、土を豊かにしまた他の作物を栽培する、そういった循環型の農業を実践しています。
地域の中心産業である畜産業に貢献する、美味しく安心して食べられる食材を提供しみなさんに幸せを届ける、これが哲学的な要素です。これ実現するにあたって、地域内で有機物を循環させること、地球に優しく自然に負荷を少なくした農法を実践すること、これが環境的な要素。 そして、畜産農家が納得して購入する適正価格で販売して、しかも採算をあげる、これが経済的な要素。相互にリンクしています。

最近、この事業についての問い合わせを受けることが増えたのですが、世の中のニーズが変化して、こういった循環型の考えや形がすごく注目されてきている。特にリーマンショック以後、それが顕著になってきていると感じています。

資本経済の象徴であった投資銀行や証券会社の破たんの事実を鑑みても、何か一つに偏るのではなく哲学的な要素、環境的な要素、経済的な要素という3つの要素が融合する事によって初めて永続的な発展を成すのではないでしょうか。

さかうえに置き換えてみても、 農業を通じて社会的役割を果たすこと、環境を意識した農業や、そして利益を上げること。 この3つを成り立たせる事がこれからの経営において必要だと思っています。


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